【富士登山レビュー】ガイド付きツアーで日本一の山へ。実際に登ってわかったこと全部書きます|吉田ルート・元祖室泊

山登り

先日、ついに富士山に登ってきました。前回の準備記事で不安だらけだった体力面も含めて、結果から言うと無事に登頂し、ご来光もしっかり見ることができました。

今回はガイド付きツアー(サンシャインツアー)での登山だったのですが、実際に登ってみて初めて分かったことがたくさんありました。良かったことも、ちょっと苦労したことも、正直に記録として残しておきます。

当日の流れ

時間内容
早朝新宿都庁駐車場に集合、バスで出発
10時前富士山5合目到着
11:30ガイド付きツアー集合
11:30〜登山スタート
17:30頃元祖室(8.4合目)到着
18:30〜夕食(カレーライス)
〜21時頃就寝
1:30起床
2:00出発
日の出前山頂到着、ご来光鑑賞
その後山口屋で豚汁、下山開始
10時頃5合目到着

新宿都庁駐車場、地味に過酷でした

集合場所の新宿都庁駐車場、実は出発直前までバスのエンジンをかけられないというルールがあるそうです(違反すると以降利用できなくなるとのこと)。風も通らず、とにかく暑い。地味にきつい登山前の第一関門でした。

宿泊する山小屋は、チェックインの際に渡されたチケットで分かります。
私たちは「元祖室」(8.4合目付近)でした。

5合目到着後の待ち時間

到着は10時前、ガイド付きツアーの集合は11:30だったので、1時間半ほど余裕がありました。一緒に行った友人はレンタル装備(7点セット:バックパック・レインウェア上下・ヘッドランプ・トレッキングブーツ・防寒着・ストック・ゲイター)の受け取りに。私はその間、5合目をのんびり散策していました。

登山中に学んだこと

ガイドさんの存在、想像以上にありがたかった

ガイドさんはまず登山スタイルの説明、リュックの背負い方(位置)の指導から始めてくれました。6合目あたりでツアー参加者の女性が体調不良を訴えた際も、ガイドさんがすぐに状況を確認し、彼女のザックを代わりに担いで、小刻みに休憩を入れながらペースを落として対応してくれました。

もし自分たちだけで登っていたら、無理をして高山病になっていたかもしれないですし、休憩を取るタイミングや時間などの調整も難しかったな〜と思いました。
初めての富士登山でガイド付きツアーを選んで良かったと感じたポイントです。

呼吸のコツ:とにかく「吐く」こと

曇り空で日差しが強くなかったにもかかわらず、標高が上がると、すぐに息が上がりました。ガイドさんいわく、ポテトチップスの袋を富士山の標高まで持ってくるとパンパンに膨らみますよね。それと同じことが、私たちの体の中でも起きているとのことでした。

気圧が低く空気が薄い環境では、しっかり息を吐き出さないと、たくさん吸うこともできません。酸素が不足していると血が巡りません。
吐けば自然に空気は入ってくるので、「吐くこと」を意識するのが大事だと教わりました。

一番効果的なのは、おしゃべりしながら登ること、もしくは歌いながら登ること。喋って苦しくなれば、勝手に息を吸うことになるからだそうです。理屈としても実践としても、非常に納得感のあるアドバイスでした。

元祖室での夜

6時間の登りを経て、17:30頃に元祖室へ到着。お腹はぺこぺこで、夕食のカレーライスが染みました。

山小屋はドミトリータイプで、寝袋と枕のみ。2段になっており、隣とはカーテンで仕切られています。湿度がないためか、匂いはあまり気になりませんでした。

18:30からツアーメンバーでまとまって食事(カレー・カップサラダ・温かいお茶)を取り、その後すぐに就寝。1:30起床、2:00出発というタイトなスケジュールでした。

夜中の頭痛、寝ている間の呼吸が原因かも

ガイドさんによると、寝ている間は呼吸が浅くなるため、翌朝(というか夜中)に体調が優れなくなることがあるそうです。実際、私自身も夜中に目が覚めてから頭痛がありました。持参していた頭痛薬を服用したところ回復し、その後は快適に登ることができました。頭痛薬は念のため持って行って本当に良かったです。

山頂・ご来光

1.6合分の距離だからと油断していましたが、実際はかなりきつかったです。それでも、うっすら明るくなり、あと数分でご来光というタイミングで山頂へ到着。バッチリご来光を見ることができました。

朝の富士山からは雲海も見えて、本当に神秘的な景色でした。日本一の山に登ったという達成感、充実感は格別です。

ご来光鑑賞のあとは、山頂の「山口屋」へ移動し、ガイドさんおすすめの豚汁を注文。冷えた体に染みました。

下山、そして5合目まで

途中まではツアーメンバーと一緒に下山し、その後は自由解散に。足はクタクタで、砂利に足を取られながら、10時頃に5合目まで戻ってきました。最後はソフトクリームでフィニッシュです。

気づき・持ち物に関する追加ポイント

実際に登ってみて分かったことをまとめておきます。

項目内容
トイレ代全て有料。5合目付近は200円、山頂に近づくほど300円になる
木の杖の焼印ミニチュアもあり。赤い文字は溶岩の赤色から作られている。国立公園内のものは持ち帰り禁止だが、これは持ち帰りOK
吉田ルートの補給事情6合目以降はトイレ・売店・山小屋が揃っているため、金額は高いが食事や水は現地調達が可能。体力に不安がある場合は荷物を軽くし、必要な分だけ現地で購入する方が楽
砂・砂埃対策(登り)富士山は全体的に砂利道で砂埃がすごい。晴天時は日差しも強烈(遮るものがない)。ただし登りは呼吸の邪魔になるものは避け、日焼け止めで対応する方が安心
砂・砂埃対策(下り)下りはさらに砂埃がひどくなる。顔を覆うヤケーヌ・ネックゲイター系は必須。足元の汚れも激しいので、足用のゲイターも必需品
レンタルという選択肢全身が砂まみれになるため、自前の登山道具を持っていても、あえてレンタルを利用するという選択肢もあり。道具を汚したくない場合は検討の価値あり
ヘッドライトの装着位置頭に付けるより首から下げる方がおすすめ。頭部に装着すると血の巡りがやや滞る感覚があり、実際に首掛けにした方が足元も見やすかった

装備レビュー:実際に使ってみてどうだった?

ヤケーヌ

準備編で紹介したヤケーヌ、結論から言うと大正解でした。

  • 口元が空いている設計なので、呼吸を邪魔されず、全く息苦しくなかった
  • 水を飲むときは上の部分を少しめくるだけ。ネックゲイターやマスクのように完全に外す必要がなく、圧倒的に楽だった
  • 下山時の砂埃対策としても効果を実感

購入前に悩んでいた「息苦しさ」「給水のしにくさ」、どちらも杞憂でした。特に下りでの砂埃対策としては必須レベルだと感じています。

使用したヤケーヌはこちら

AKU登山靴+シダスインソール

準備編で紹介したAKUの登山靴と奮発した中敷も、今回無事に富士山を歩き切ってくれました。
体感的には、登りは靴ストレスなく快適でしたが、下山時に少し外反箇所が当たっていました。
特に痛いとかはなかったので、靴下脱いで初めて皮向けに気がつきました。

  • 全体的には問題なく快適
  • 土踏まず部分がフィットして疲れにくい印象
  • 紐の締め方が重要:登りは緩め、下りはしっかり締めるのがポイント。下りで緩いままだと足が前に滑り、爪が黒くなる(内出血)原因になる

外反母趾があっても、靴選びと紐の締め方次第でかなり快適に歩けることを実感しました。特に下りの紐の締め直しは、これから富士山や長い下りのある山に登る方にはぜひ意識してほしいポイントです。

▼今回から投入したシダスのインソールはこちら

下山後のバスツアー、まさかの落とし穴

正直、今回一番の誤算はここでした。

サンシャインツアーは下山後、昼食バイキングと入浴がセットになっており、会場到着後は1時間半ほどの時間が確保されています。ただし繁忙期は利用者数も多く、到着するとまず荷物の運搬(レンタル利用者はここで返却)があり、非レンタルの人も含めて荷物を先に降ろされます。

その後、昼食&入浴の建物へ移動するのですが、案内は先に昼食から。バイキングに並んで食事を済ませると、残り時間はすでに1時間を切っています。

そしていざお風呂に向かうと、洗い場が空くのを待つ人たちで浴場に入れず裸の行列状態に。入るまでにかなり時間がかかりそうです。全身を洗って髪を乾かして……という時間はとても取れず、結局タオルを濡らして体を拭き、歯を磨いただけで浴場を出ることに。

富士山で全身砂まみれになった上、山小屋でもお風呂に入れていなかったので、汚れたままの体でのフィニッシュはかなりのストレスでした。

今にして思えば、バイキングの料理は特別美味しいわけでもなかったので、「食事はせず、先にお風呂に行きます」とお店の人に伝えれば良かったと後悔しています。次回同じツアーに参加するなら、この順番の交渉は必ずやろうと思います。

結局、汚れた体のまま帰宅し、すぐ洗濯機を回してお風呂に入ったのですが、髪を洗うとお風呂のタイルの目地に砂がたっぷり溜まっていました。鼻をかむと砂が出てくるほど、全身砂まみれになります。

体を拭くシートは多めに持って行くことを強くおすすめします。 山小屋で体を拭くだけでもかなり快適さが変わります。

まとめ

今回、初めてガイド付きツアーを利用しましたが、ペース配分や休憩タイミングのアドバイスは想像以上に心強く、結果的に無理せず登頂できました。呼吸のコツ、装備の実際の使用感、そして下山後の思わぬ落とし穴まで、これから富士山に挑む方の参考になれば嬉しいです。


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