公開価格135ドルで参加できた「人類史上最大のIPO」体験記
SpaceXがついにNASDAQに上場!
2026年6月12日、イーロン・マスク氏率いるSpaceX(ティッカー:SPCX)がNASDAQ市場に上場しました。
公開価格は1株135ドル(約21,600円)、時価総額は約1兆7,500億ドル(約280兆円)。2019年のサウジアラムコを超え、IPO史上最大規模と言われるビッグイベントです。
そんな歴史的なIPOに、わたしも楽天証券を通じて申し込みました。結果は……2株当選!
「たった2株」と思うかもしれませんが、この記事を読めばなぜこれが”ラッキー”なのかわかります。申込から上場初日の終値まで、一連の流れをまるっとまとめました。

そもそもSpaceXって何をしている会社?
SpaceXは2002年創業の米国の宇宙開発企業です。事業の柱は大きく3つあります。
| 事業 | 内容 |
|---|---|
| ロケット打ち上げ | 再使用型ロケットFalcon 9・Starshipによる打ち上げサービス |
| Starlink | 衛星インターネット事業。世界1,000万人超の契約者を持つ稼ぎ頭 |
| xAI(AI事業) | 2026年2月に傘下入り。生成AI「Grok」やデータセンター運営 |
なかでもStarlinkは2025年時点でEBITDAマージン60%超という驚異的な収益性を誇り、SpaceX全体の資金力を支えています。
一方でAI・宇宙インフラへの先行投資が大きく、2025年純損失は約49億ドルと赤字が続いている点は覚えておきたいところです。
IPOの基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 上場日 | 2026年6月12日 |
| 市場 | NASDAQ |
| ティッカー | SPCX |
| 公開価格 | 135ドル(約21,600円) |
| 時価総額 | 約1兆7,500〜1兆7,800億ドル |
| 資金調達額 | 最大約860億ドル(約13.8兆円) |
| 日本向け販売株数 | 約1,630万株(約3,500億円相当) |
| 日本での取扱証券会社 | 楽天証券・SBI証券・みずほ証券 |
今回は「通常の価格幅提示なし」という異例の方式で、最初から1株135ドルと固定価格を提示してロードショー(投資家向け説明会)が行われました。
楽天証券での申込スケジュール
楽天証券でのIPO申込(ブックビルディング)の流れはこのとおりです。
【ブックビルディング申込期間】
6月5日(木)11:00 〜 6月12日(金)2:00
【入金締切】
6月12日(金)2:00 ※余裕をもって前日までに入金推奨
【抽選結果発表】
6月12日(金)9:30以降
【購入取消受付】
6月12日(金)9:30 〜 12:59
【補欠当選繰上発表】
6月12日(金)14:00以降
⚠️ 国内IPOとの違い・注意点
楽天証券の米国IPOは「オプトアウト方式(自動購入)」です。
国内IPOでは当選後に自分で購入ボタンを押しますが、米国IPOは逆です。当選したら何もしなければ自動で購入されます。辞退したい場合は、12日12:59までに取消手続きが必要です。
その他の注意点はこちら。
- 決済は円貨決済のみ(事前に米ドルへの両替は不要)
- 手数料は購入時0円(上場後の売買時は為替手数料1ドルあたり25銭)
- IPOチャレンジポイントの対象外(落選してもポイントは貯まらない)
- 楽天証券・SBI証券ともに米国株IPOの取扱いは今回が初めて
当選確率はどのくらい?
今回のSpaceX IPOは、機関投資家からの需要が公開株数の250倍以上に達したとも報じられた超人気案件です。
日本国内への配分は約1,630万株(約3,500億円)で、規模としては過去最大級。とはいえ、申込者数も桁違いに多かったはずです。
楽天証券では申込株数に応じて抽選権が増える仕組みなので、より多くの株数で申込んだ人ほど有利でした。ただ、多く申し込んでも「2〜3株だけ当選」というパターンが多かった模様で、わたしの2株当選もこの典型です。
正式な当選確率・倍率は非公開ですが、SNS上の報告を見る限り「100株申込で2〜3株当選」というケースが多かったようです。
上場初日の値動きを時系列で追う
上場当日(6月12日)の株価の動きをまとめます。
| 時刻(日本時間) | 株価・動き |
|---|---|
| 9:30 | 抽選結果発表。自動購入スタート |
| 22:30 | NASDAQ取引開始 |
| 22:30頃 | 寄り付き(初値):150ドル(公開価格比 +11.1%) |
| 取引中 | 一時176.52ドルの高値をつける |
| 終値 | 160.95ドル(公開価格比 +19.2%) |
寄り付きは150ドルからスタートし、その後一時176.52ドルまで上昇。終値は160.95ドルで初日の取引を終えました。時価総額は終値ベースで約2.1兆ドルに達し、上場初日から世界第7位の時価総額企業となりました。
公開価格135ドルで2株取得したわたしの場合
| 金額(1株あたり) | 2株合計 | |
|---|---|---|
| 取得価格 | 135ドル | 270ドル |
| 終値 | 160.95ドル | 321.90ドル |
| 含み益 | +25.95ドル | +51.90ドル(約8,300円) |
「たった2株」でも公開価格で取得できたことの恩恵は確実にあります。
IPO参加で感じたこと
正直なところ、「当選するとは思っていなかった」というのが本音です。
史上最大のIPOということで話題性は抜群でしたが、だからこそ申込者数も多く、「どうせ当たらない」と諦めモードで申込んだのも事実。まさか本当に当たるとは……。
「たった2株」と思う方もいるかもしれませんが、公開価格で買えること自体がIPOの最大の旨みです。上場後に一般購入すると初値150ドル以上で買うことになるわけですから、その差は明らか。
それと、今回のIPOで初めて米国株のIPO申込というものを経験したのですが、楽天証券のアプリから完結でき、円貨決済なので手続き的なハードルは思っていたより全然低かったです。「米国株は難しそう」と感じていた方でも気軽に参加できると思います。
IPO参加時のチェックリスト(次回のために)
今後の米国IPOに参加する方向けに、今回学んだことをまとめます。
- [ ] 申込期間中に口座に必要資金を入金しておく(楽天証券は円貨決済)
- [ ] 「オプトアウト方式」を理解し、辞退する場合は購入取消期限までに手続き
- [ ] 当選株数は申込株数より少ない「部分当選」が基本と心得る
- [ ] 上場後の売買には為替手数料(1ドルあたり25銭)がかかる
- [ ] IPOチャレンジポイントは貯まらない(国内IPOとは別管理)
- [ ] ロックアップ解除スケジュールを把握しておく(最短で6月30日に約20%解除)
まとめ
SpaceX(SPCX)上場初日の結果をまとめます。
| 価格 | 公開価格比 | |
|---|---|---|
| 公開価格 | 135ドル | ― |
| 初値 | 150ドル | +11.1% |
| 高値 | 176.52ドル | +30.8% |
| 終値 | 160.95ドル | +19.2% |
公開価格比+19.2%での初日終値というのは、IPOとして十分すぎる結果です。「史上最大のIPO」という看板に恥じないスタートを切りました。
わたし自身は2株という少量ながら、歴史的な瞬間に参加できたことに素直に興奮しています。今後のSpaceXの株価がどうなるかはわかりませんが、保有を続けながら宇宙産業の行方を見守っていきたいと思います。
※本記事の価格・為替・当選状況は2026年6月12日時点の情報をもとに執筆しています。投資はご自身の判断と責任で行ってください。
