この記事でわかること
- ppmの意味(いくつ?が一発で分かる)
- 100/200/500/1000ppmの使い分け
- ピューラックス(例:6%)とキッチンハイターで作る希釈早見表
- どんな濃度でも作れる 計算式(応用可能)
- 希釈液の 作り置き期限の目安
そもそもppmって何?
ppmは「100万分の1」の濃さ
- ppm = parts per million(100万分の1)
- 水みたいな液体だと 1ppm ≒ 1mg/L(1Lの水に1mg入っているイメージ)
例:
- 100ppm=1Lの水に「100mg相当」
- 200ppm=1Lの水に「200mg相当」
%とppmの関係(ここだけ覚えればOK)
- 1% = 10,000ppm
- 例:6% = 60,000ppm/5% = 50,000ppm
まず結論:使い分け(使用シーン早見表)
| 濃度の目安 | 使う場面(例) | 補足 |
|---|---|---|
| 100ppm(0.01%) | 日常の環境清拭(軽めに) | “家庭でちょっと拭きたい”需要あり |
| 200ppm(0.02%) | ドアノブ・蛇口・便座など「よく触る場所」/軽~中程度の環境消毒 | ノロ対策でも200ppmで拭き取りが案内される 店舗の衛生で使われることが多い |
| 500ppm(0.05%) | 中間(200より強めにしたい) | 食品安全委の資料にも200~500ppmが出る |
| 1000ppm(0.1%) | 嘔吐物・便など汚染が強い場合の処理後の消毒 | 手袋・換気必須、混ぜない(酸性NG) |
迷ったら現場では 200ppm(環境)/1000ppm(汚染強) の2段階で使い分けます。
早見表:1L作るなら何mL?(原液が6%の場合)
原液6%(=60,000ppm)の目安
※花王は「ハイター/キッチンハイターは6%になるように生産」と説明しています(ただし保管条件で濃度が低下する可能性があるため“目安”で運用)。
| 作りたい濃度 | 1L作るときの原液量 | ざっくり比率 |
|---|---|---|
| 100ppm | 1.7mL | 約1/600 |
| 200ppm | 3.3mL | 約1/300 |
| 500ppm | 8.3mL | 約1/120 |
| 1000ppm | 16.7mL | 約1/60 |
500mL作るとき(6%)
| 作りたい濃度 | 500mLの原液量 |
|---|---|
| 100ppm | 0.8mL |
| 200ppm | 1.7mL |
| 500ppm | 4.2mL |
| 1000ppm | 8.3mL |
「ピューラックス」と「キッチンハイター」どっちで作る?
どちらも 主成分が次亜塩素酸ナトリウムなら、基本は同じ考え方で希釈できます。
ただしポイントは1つ:
✅ 必ずラベルで“濃度(%)”を確認すること。
同じ商品名でも、保管状態・経時で有効成分がゆっくり減ることがあるため、メーカーも濃度の特定が難しい旨を説明しています。
応用できる計算式(これでどんな濃度も作れる)
① 原液%をppmに変換
- 原液ppm = 原液% × 10,000
- 例:6% → 60,000ppm
② 必要な原液量(mL)を出す
原液量(mL)=(作りたいppm ÷ 原液ppm)× 作る量(mL)
例:6%で500ppmを1L(1000mL)作る
- 原液量 =(500 ÷ 60,000)× 1000
= 8.33mL → 約8mL
これができると「1.5L作りたい」「800ppmにしたい」など応用ができます。
500mLペットボトルで作る(6%想定)の早見
花王は「ハイター/キッチンハイターは6%になるように生産」としつつ、保管で濃度低下もあり得るので「目安希釈」を案内しています。
ここでは「6%=60,000ppm」として計算した“作り方の目安”を出します。
500mL作るとき(6%原液)
- 100ppm:原液 約0.8mL
- 200ppm:原液 約1.7mL
- 500ppm:原液 約4.2mL
- 1000ppm:原液 約8.3mL
※キッチンハイターのキャップは何ml?
→キャップ1杯=約25mL、1/2杯=約12mL(花王のQ&A)。
※キャップ(25mL)換算だと量が細かすぎるので、実際には**5mL計量スプーン/スポイト/シリンジ(10mL)**が現実的。
(目安:1000ppmでもキャップ約1/3弱)
作り方(現場で迷わない5ステップ)
- 換気する(塩素臭)
- 手袋をする
- 容器に 水を先に入れる
- 原液を計量して入れる
- 混ぜて、ラベルに「濃度(ppm)・作成日」を書く
水の量は「500mL/1000mLでいい?」問題
結論:普段使いなら“水は500mLや1,000mLでOK”。
理由は、加える原液が微量だから。
- 例)1000ppmを500mLで作るとき、原液は約8.3mL。
水を500mLにしてから原液を入れると、最終量は約508mLになって濃度は少し薄くなるけど、差は約1.6%程度で現場運用では誤差範囲。
きっちりしたい場合のコツ(簡単)
- 先に原液を入れてから、水を足して“500mLの線まで”合わせる
(=最終体積を500mLに揃えられる)
作り置きの目安(使用期限)
結論:希釈液は原則“使うときに作る”が安全。
メーカーも「希釈液は原則として使用する時につくる」と案内しています。
また、希釈液は時間が経つと有効濃度が減少することに留意するよう公的資料にも記載があります。
それでも現場都合で作り置きするなら
- 100ppm/200ppm:基本は その日使い切り(〜24時間目安)
- 1000ppm:清潔に扱える前提で 数日〜1週間目安(汚れの混入がある場合は即作り替え)
- 共通:直射日光NG/遮光容器/作成日記載、汚れが入ったら濃度に関係なく交換
※これは「現場ルールとしての運用目安」。最終的には各現場の手順書や自治体・施設の指示が優先。
注意
- 酸性洗剤と混ぜない(有害ガス)
- 金属は腐食の可能性あり
- 食品に触れる場所は、必要に応じて水拭き仕上げ(厚労省も0.05%で拭いて水拭きを案内)
- 汚れ(有機物)があると効きが落ちる → 先に拭き取り
