品質管理の仕事を15年やってきた私ですが、2026年9月27日の第42回QC検定2級、結果から言うと不合格がほぼ確定しています。
しかも、惜しかったわけではありません。基準解答で自己採点したら、合格ラインにまったく届いていませんでした。
この記事では、
- ほぼ勉強せずに受けたらどうなったか
- 品質管理の実務経験は、試験でどこまで通用したか
- 自己採点の数字から見えた敗因
- 次回、何点取れば合格できるのか
を、実際の点数を使って正直に書きます。これからQC検定2級を受ける人、特に「数字は苦手だけど実務経験はある」という人の参考になればうれしいです。
※試験問題は無断転載が禁止されているため、問題文は載せていません。
QC検定2級の試験概要
まず前提として、2級の試験はこんな形式です。
- 試験時間:90分(10:30〜12:00)
- 形式:マークシート
- 解答数:103問(第42回の場合)
- 分野:問1〜問7が「品質管理の手法」、問8〜問15が「品質管理の実践」
合格基準は、手法分野・実践分野それぞれが概ね50%以上、かつ総合得点が概ね70%以上です。
ここが大事なポイントで、片方の分野で高得点を取っても、もう片方が50%を下回ると不合格になります。いわゆる足切りです。
私の品質管理のバックグラウンド
品質管理歴は15年ありますが、仕事の中心は食品・飲食の現場での衛生管理でした。衛生ルールを徹底させる、監査に対応する、といった業務です。
一方で、不良率を出すような統計的な計算は製造部が担当していたので、私自身はほとんどやってきませんでした。正直に言うと、数字は苦手です。
勉強は直前の2日だけ
QC検定を受けると決めてから、ずっと「勉強しなきゃ」というストレスを抱えたまま、実際にはまったく手をつけていませんでした。
勉強を始めたのは試験の前々日と前日。それでも統計や計算の範囲はやる気が起きず、ほぼ手をつけずに本番を迎えました。
作戦は「計算以外で点を取って、計算は少しでも取れればなんとかなるんじゃないか」。今思えば、作戦と呼べるものではなかったです。
私が買ったテキストは、TAC出版の「ゼロからわかる! QC検定(R) 2級テキスト&問題集」です。
この本は、単元ごとに「毎年平均して何点分出題されているか」が書いてあるのが特徴です。どこを勉強すれば何点取れるかが分かるので、今回のように時間がない人ほど、優先順位をつけるのに役立つと思います。
……とはいえ、私は統計の章をほとんど開かないまま本番を迎えてしまったので、この本の良さを活かしきれていません。次回はこの本で、手法分野の知識問題から固めていきます。
当日:後ろから解いたら、残り10分で36問が手つかず
2級の問題は、冒頭から統計・計算の大問が続きます。ここは解けないと分かっていたので、私は最後の問題(103問目)から逆順に解くことにしました。
実践分野の問題は、仕事での考え方を思い出しながら読むと、なんとか答えが選べます。もちろん、用語を知らないと解けない問題もありました。
ところが、分からない問題ほど何度も読み返してしまい、時間がどんどん過ぎていきます。
「残り10分です」のアナウンスが流れたとき、私はまだ37問目あたりまでしか終わっていませんでした。つまり、1〜36問目が丸ごと残っている状態です。
しかも残っているのは、最初から苦手で後回しにした計算・統計の問題ばかり。10分で解けるはずもなく、マークシートを当てずっぽうで埋めて試験終了となりました。
90分で103問ということは、1問あたり約52秒しかありません。分からない問題で立ち止まる余裕は、最初からなかったんですよね。
自己採点の結果
試験問題は持ち帰れるので、日本規格協会が公開した基準解答で自己採点しました。当てずっぽうの1〜36問目は除いて、自分で考えて解いた37問目以降の結果です。
| 範囲 | 問数 | 正解 | 得点率 |
|---|---|---|---|
| 手法(37〜49) | 13 | 8 | 61.5% |
| 実践(50〜103) | 54 | 37 | 68.5% |
1〜36問目をすべて不正解として計算すると、合計は103問中45問。合格ラインの目安(103問の70%で約73問)に、28問足りません。手法分野も49問中8問で、足切りの50%(約25問)に遠く届きません。
当てずっぽうがいくつか当たっていたとしても、結論は変わらない差です。
敗因を分解してみた
数字を並べてみると、敗因はひとつではありませんでした。
敗因1:計算問題を「大問ごと」捨てた
手法分野の49問を中身で分けてみると、こうなりました(分類は私の判断です)。
| 種類 | 問数 |
|---|---|
| 知識だけで解ける問題 | 20 |
| 軽い計算・表の読み取り | 10 |
| 本格的な計算 | 19 |
計算の大問の中にも、公式や分布の名前を覚えていれば計算なしで答えられる問題が混ざっていました。私は大問ごと後回しにしたので、こうした「取れたはずの問題」まで手放していたことになります。
敗因2:時間配分を決めていなかった
計算問題が解けなかったのは実力不足ですが、そもそも計算問題に手をつける時間が残っていなかったのは、時間配分の問題です。
実践分野で分からない問題を読み込みすぎたせいで、仮に計算を少し勉強していたとしても、解く時間はなかったと思います。「実力が足りない」と「時間が足りない」は、別々の問題として考える必要がありました。
敗因3:正しい文章を疑いすぎた
新QC七つ道具の問題(7問)は、文章が正しいかどうかを判断する形式でした。このうち正解が「その文章のとおり正しい」だった問題が4問ありましたが、私が「正しい」を選べたのは1問だけ。
残りの3問は、「どこかにひっかけがあるはず」と深読みして外していました。知識不足だけでなく、疑いすぎも失点につながっていたようです。
敗因4:分かっていたのに取り違えた
抜取検査の問題では、2つの空欄の答えを逆に入れて2問落としていました。理解はできていたのに、もったいない失点です。
実務経験はどこまで通用したか
実践分野は、ほぼ勉強していない状態で68.5%でした。
監査対応などで身についた「品質管理の考え方」があれば、文章を読んで判断できる問題はそれなりにあります。実務経験はたしかに効いていました。
ただ、それだけで取れるのは7割弱まで、というのが今回の結果です。用語の正確な意味を問う問題は、なんとなく知っているだけでは選びきれませんでした。
次回の作戦:何点取れば合格できるか
次回のQC検定2級に再挑戦します。今回の結果をもとに、目標を数字で決めました。
作戦は、実践分野で9割を取り、手法分野は知識問題と軽い計算で足切りを超えることです。
配点は公表されていないので、ここでは1問1点と仮定して計算します。合格基準も「概ね」なので、あくまで目安です。
| 実践の得点率 | 実践の正解数 | 手法で必要な正解数 |
|---|---|---|
| 90% | 49 | 24 |
| 80% | 43 | 30 |
| 70% | 38 | 35 |
手法の足切りは49問中25問。計算なしで取れる問題が30問あるので、そのうち25問を取れれば足切りはクリアできます。
ただし、実践が8割だと手法で30問、つまり計算なしの問題を全問正解する必要が出てきます。現実的なのは実践9割のパターンで、今回の37問から12問の上積みが必要です。
やることは、次の3つに絞りました。
- 実践分野の用語を正確に覚えて、9割を狙う
- 手法分野は、計算の大問の中にある知識問題を拾えるようにする
- 時間配分を決めておき、分からない問題で立ち止まらない
本番で痛感したのは、90分で103問を解く時間感覚がまったく身についていなかったことです。
QC検定を実施している日本規格協会からは、過去6回分の試験を収録した過去問題集が出ています。正解だけでなく、実務の現場での活用方法まで解説されているのが特徴です。
時間を測って過去問を解く練習は、次回の私にいちばん必要な対策だと思っています。
まとめ
- QC検定2級は、手法・実践それぞれ50%の足切りがあるので、計算をまるごと捨てる作戦は成立しにくい
- 実務経験があれば、実践分野は勉強なしでも7割弱は取れた。でも9割には用語の暗記が必要
- 90分で103問、1問約52秒。時間配分を決めずに受けると、解ける問題にすら手が回らない
正式な合格発表は11月6日です。結果が出たら、この記事にも追記します。
次回の再挑戦に向けた勉強の様子も、記事にしていく予定です。同じように数字が苦手な品質管理の人と、一緒に合格を目指せたらうれしいです。
