はじめに:ピューラックスの希釈、毎回迷う…
検便で陽性が出た時や、感染性胃腸炎(ノロなど)が疑われる時、現場でよく聞くのが
「次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)で消毒しましょう」。
でも実際は、**何ppmで、どれくらい薄めるの?**が一番迷うポイント。
そこで今回は、ピューラックスで作る“200ppm/1000ppm”の作り方を早見表にしてまとめます。
目安:6%なら「200ppm=1Lに約3mL」「1000ppm=1Lに約17mL」。5%なら「200ppm=1Lに4mL」「1000ppm=1Lに20mL」。
まず確認:ピューラックスの濃度は「ラベル」で決める
次亜塩素酸ナトリウム製品は、濃度(%)が商品やロットで違うことがあります。
✅ 必ずボトルのラベルで「有効塩素濃度(○%)」を確認してから作ってください。
この記事では、現場でよくある濃度として
- 6%(=60,000ppm) と
- 5%(=50,000ppm)
の両方の早見表を載せます。
使い分けの目安(ざっくり)
- 200ppm(0.02%):ドアノブ・手すり・蛇口・トイレまわりなど、人がよく触る場所(環境消毒)
- 1000ppm(0.1%):嘔吐物・便が付着した場所など、汚染が強い場合
※汚れ(有機物)があると効きが落ちやすいので、まず拭き取り→その後に消毒が基本です。
ピューラックス希釈 早見表
① 原液が6%の場合(60,000ppm)
200ppmを作る(環境消毒)
- 水 1Lに対して:原液 約3.3mL(小さじ約2/3)
- ざっくり 「原液1:水299(約1/300)」
1000ppmを作る(汚染が強い時)
- 水 1Lに対して:原液 約16.7mL(大さじ約1)
- ざっくり 「原液1:水59(約1/60)」
② 原液が5%の場合(50,000ppm)
200ppmを作る
- 水 1Lに対して:原液 4mL
- ざっくり 「原液1:水249(約1/250)」
1000ppmを作る
- 水 1Lに対して:原液 20mL
- ざっくり 「原液1:水49(約1/50)」
よく使う量での簡易版(覚えやすい)
6%のとき
- 200ppm:1Lに3mLくらい
- 1000ppm:1Lに17mLくらい
5%のとき
- 200ppm:1Lに4mL
- 1000ppm:1Lに20mL
※現場では計量が雑になりがちなので、**正確にやるなら計量スプーン(5mL/15mL)**があるとラク。
作り方(手順)
- 換気する(塩素臭が出るため)
- 手袋をする
- 水を先に容器に入れる
- 原液(ピューラックス)を量って入れる
- 軽く混ぜる
- 容器に「200ppm」「作成日」を書いておく(大事)
注意点
- 酸性の洗剤と混ぜない(有害ガスの危険)
- 金属・色柄物は変色することがある
- 食品に触れる場所(調理台など)は、消毒後に水拭き・流水で拭き取り(残留を避ける)
- 作り置きは劣化しやすいので、可能なら“その日の分だけ”(直射日光NG)
※霧吹きで噴霧するとムラが出たり、ミストを吸い込むリスクがあるため、基本は「拭き取り」で使用します。
いざという時に備えておくもの
検便陽性対応やノロ疑いの時に慌てないために、最低限あると助かるのはこの3つ。
検便キット(再検査が必要なケースに備える)
ピューラックス(次亜塩素酸ナトリウム)(環境消毒の中心)
手指用アルコール(手洗い+手指衛生の底上げ)
よくある質問
Q. ピューラックスは“除菌”?“消毒”?
現場では「除菌」と言うことも多いですが、ここでは**消毒(感染リスクを下げる)**の意味で使っています。
Q. ノロの時はアルコールじゃダメ?
アルコールだけに頼らず、手洗い+状況に応じて塩素系、が安全。
(製品によって効果が違うので、使う場合は製品の案内に従うのが前提)
まとめ
- まずはピューラックスの濃度(%)をラベルで確認
- 200ppm:触れる場所
- 1000ppm:汚染が強い場所
- 汚れは先に拭き取ってから
- 換気・手袋・混ぜない(酸性洗剤NG)
検便の記事でも触れたように、「陽性が出た直後に現場が落ち着くか」は、こういう“やることが明確”になっているかが大きいです。
