飲食店や食品を扱う現場にとって、一番と言っていいほど頭が痛い問題……。それが**「虫」と「ネズミ」**ですよね。
「専門業者にお金を払って任せているから大丈夫」 そう思っていませんか?
実は、14年間の飲食料品製造メーカー勤務で防虫活動のリーダーを務め、現在はカフェの衛生指導を行っている私の経験から言うと、「業者さん任せ」だけでは、根本的な解決は難しいのが現実です。
今回は、プロの視点で教える**「自衛のための防虫対策」**の急所をお伝えします!
1. 虫をよく見かけるなら、その「近く」を疑え
「最近、チョウバエやノミバエをよく見るな……」と思ったら、たいていの場合、そのすぐ近くに発生源があります。 これらの小さな虫は、実はそんなに遠くまで飛び回りません。
まずは、付近にこんな場所がないか徹底的にチェックしましょう。
- 「水」と「残渣(ざんさ)」: 食材のカスが残っている場所や、水が溜まっているところはありませんか?
- 「動かさない物」の下: パッと見で綺麗でも、ずっと同じ場所に置かれているゴミ箱、棚、台車の下などが盲点です。
- 「配管の隙間」: 下水と繋がっている配管周りに、小さな隙間はありませんか?
「いつもと同じ場所」を動かして掃除してみる。これだけで解決することも多いのです。
捕虫器を置いている場合には、捕虫器に捕まっている虫と同じかどうか?を確認したり、捕虫器を移動させて、より多く捕まる場所を探したりしながら発生源を探すことも出来ます。
2. ネズミの「侵入サイン」を見逃さない
虫よりもさらに厄介なのがネズミです。 ネズミは食害(食材をかじられること)で気づくことが多いですが、その時にはもう工場やお店に入り込んでしまっている状態です。 その場合には**「通路」**を見つけることが重要です。
- フンが落ちていないか?
- 壁際が黒く汚れていないか?(ラットサイン): ネズミは体が汚れているため、通り道にする壁際などが黒く汚れる特徴があります。
もしこれらを見つけたら、すでに侵入を許している可能性があります。
3. 業者さんとは「アイディアを出し合う」関係に
「お金を払っているんだから、業者が解決して当然」というスタンスだと、残念ながら解決が長引くことが多いです。
防虫のコツは、業者さんと一緒に汗をかくこと。
- 自分たちでも調べる: 現場を一番よく知っているのは、そこで働く皆さんです。
- 情報を細かく伝える: 「いつ、どこで、どんな虫を見たか」を具体的に共有しましょう。
- 一緒にアイディアを出す: 業者任せにせず、「ここに隙間があるかも」「このトラップの置き方はどう?」と一緒に考えることで、対策の精度は格段に上がります。
まとめ:入らせない環境づくりが100点
一度虫やネズミが棲みついてしまうと、その駆除には膨大な時間と労力がかかります。 (実は私も、クマネズミと3ヶ月にわたる壮絶な死闘を繰り広げた経験があります……。このお話は次回詳しく!)
大切なのは、「入れない」「棲ませない」環境を日頃から作っておくこと。 日々のクリンリネス(清掃)と、小さな隙間を見逃さない「目」が、お店の信頼を守る最強の武器になります。
まずは今日、お店のゴミ箱の下を一度覗いてみることから始めてみませんか?
次回のテーマは:「排水溝に幼虫がビッシリ…?プロが目撃した「虫の発生源」ワースト3」をお届けします。
