【品質管理15年】排水溝に幼虫がビッシリ…?プロが目撃した「虫の発生源」ワースト3

食品衛生・品質管理の知恵袋

前回の記事では、防虫防鼠の「自衛」の大切さについてお話ししました。 その中でも、工場や飲食店で最も遭遇する確率が高いのが**「チョウバエ」**などの小さな虫たちです。

「毎日排水溝は流しているのに、どうして虫が出るんだろう?」 「業者に殺虫してもらったのに、またすぐ湧いてきた……」

そんな悩みを抱えている現場には、共通の**「盲点(発生源)」**があります。 今回は、私が15年の現場経験で目撃した、チョウバエが発生していた「まさか」の事例ワースト3をご紹介します!


ワースト1:工場の排水溝、実は「淵や枠」が溜まり場

飲食料品製造メーカーの工場内を点検していた時のことです。 排水溝の中そのものは綺麗に流されていても、**「排水溝の淵(ふち)」や「蓋を支える枠の隙間」**にチョウバエが群がっていました。

原因は、清掃不足によってそのわずかな隙間に残った**「残渣(ざんさ)」**です。 ほんの少しの食材のカスが、湿気と合わさって虫たちにとって最高の「楽園」になっていたのです。

「見えている広い面」だけでなく、「細かな段差や隙間」にブラシが届いているか。これがプロのチェックポイントです。


ワースト2:グリストラップの「蓋の裏」と「枠」の衝撃

飲食店での衛生指導で、最も「悲鳴」が上がりやすいのがグリストラップ周辺です。

「中のバスケットは毎日掃除しています!」という店長さんのお店でも、**グリストラップの蓋を裏返してみると、そこには幼虫がビッシリ……**という光景を何度も見てきました。

グリストラップ本体だけでなく、以下のポイントが適当な清掃になっていませんか?

  • 蓋の裏側: 飛び散った油や汚れが、虫の餌場になります。
  • 枠の隙間: 蓋をはめる枠の部分に汚れが溜まり、幼虫の温床になりがちです。

「中だけ」ではなく「周辺全体」をセットで清掃する習慣が、発生を食い止める鍵です。


ワースト3:下水から直通?「排水管の隙間」の罠

意外と気づかないのが、製氷機や冷蔵庫の排水管です。

これらを直接下水管に繋いでいる場合、時間の経過とともに接続部に**「知らぬ間の隙間」**ができていることがあります。 そこから下水の匂いとともに、チョウバエが上がってきてしまうのです。

「お店の中で発生している」のではなく「外から呼び込んでいる」ケースです。 機器の下を覗き込んで、排水管がしっかり密閉されているか、あるいは「間接排水(空間を開けて排水する)」が適切になされているか、一度確認してみてください。

ここで見られる「チョウバエ」は比較的立派なサイズ(下水で繁殖した)だったりします。工場や店舗の中で発生した虫と、外環境で発生した虫では、色や大きさに差がある場合もあります。


まとめ:虫は「隠れた汚れ」に正直です

チョウバエは、不衛生な場所に正直に集まってきます。 逆に言えば、**「虫がいる=どこかに隠れた汚れ(餌場)がある」**というサインでもあります。

まずは「いつもの清掃」から一歩踏み込んで、排水溝の枠や、グリストラップの蓋の裏をチェックしてみてください。

他にも外環境が悪いと、外で発生した虫が工場内や店内に入り込んでしまう可能性もあります。外周の植栽は刈る、整えるといった事もとても重要です。常に水溜まりが出来ているような場所があるなら、下記のような成長抑制剤を使うことも有効です。                                                私も工場敷地内に顆粒タイプの薬剤を毎週撒いていました。


他には、隙間です、1㎜、2㎜の隙間なんて問題ないだろう…と思うかもしれませんが、その隙間から虫が侵入してしまいます。例えば雨漏りしてしまって、その付近に亀裂が出来てしまうと、壁の中で発生した虫の侵入経路になってしまったり。                                                           また、ドアの下の隙間からGが侵入してきたり…なんて事も起こります。


さて、小さな虫も厄介ですが……次回はいよいよ、さらに強大な敵との戦いについてお話しします。


次回のテーマは:「【実録】クマネズミとの3ヶ月にわたる死闘!垂直移動する強敵をどう駆除したか?」をお届けします。

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