【品質管理15年】【保存版】クレーム発生時の初動対応チェックリスト|現物保全・写真・ロット確認(店舗・工場共通)

食品衛生・品質管理の知恵袋

はじめに

クレーム対応で一番怖いのは、原因そのものより「初動のミス」で話がこじれることです。
本記事は、店舗でも工場でも共通して使える “初動だけ”の手順書としてまとめます(深掘りは別記事に分けます)。


最優先:現物は捨てない・洗わない・壊さない

クレーム対象(製品・異物・包装・付属物など)は、事象が終わるまで保管します。
一度捨てたり洗ったりすると、証拠が消えて原因が追えません。

  • できれば 袋や容器に入れて密閉
  • 飲食物は状態変化を避けるため、原則 冷蔵保管
  • 微生物が疑われる場合(カビ、とろみ、異臭など)は、受領直後の検査が優先(時間が経つほど状態が変わる)

初動で絶対にやる3つ

ここだけは、店舗でも工場でも変わりません。

1)現物を確認する

  • 何が起きている?(異物/破損/漏れ/におい/色/とろみ など)
  • いつ気づいた?どこで?誰が?
  • “異常”は再現する?(見た目で確認できるか)

2)写真を撮る(証拠の固定)

写真は「報告書の材料」になります。最低限はこれ。

  • 全体(商品・包装・状況が分かる)
  • 異常部位(破損・漏れ・異物の位置)
  • 異物の拡大:物差し(スケール)と一緒に/角度を変えて複数枚
  • ロット情報(賞味期限・製造所固有記号・ロット等)
  • 比較対象(類似物があれば並べて撮る)

※小さい異物は、可能なら拡大(ルーペ/顕微鏡画像)も残す

3)ロット/情報を確保する

工場によって形式は違いますが、一般的に「賞味期限」「製造所固有記号」「製造ロット(時間・号機等が追える情報)」で、製造記録に遡れるようになっています。


一次分類(この型で切り分ける)

現物確認が終わったら、まずはこの分類に当てはめます。

  • 外装不良:破損、潰れ、シール不良、液漏れ など
  • 風味異常:におい移り、変な味、薬品臭/油臭 など
  • 異物混入:毛、虫、紙、樹脂片、金属片、カビ様 など
  • 体調不良:飲食後の吐き気、腹痛など(※医療判断はしない)
  • その他:上記に当てはまらないもの

ここで「どれに近いか」が決まると、次の調査(深掘り)に最短で進めます。


NG行動トップ3

これをやると、だいたいこじれます。

  1. 現物を捨てる/洗う/壊す(証拠が消える)
  2. 原因を断定して言い切る(確認できていないのに「あり得ない」は逆効果)
  3. 改善策なしで最終回答する(“次からどうするか”がないと不信感が残る)

次の一手(連絡・エスカレーションの原則)

ここはケースバイケースなので、初動記事では“原則”だけ書きます。

  • まずは **事実(現物・写真・ロット・一次分類)**を揃える
  • そのうえで、店舗なら本部/責任者、工場なら品質保証/製造など、判断できる窓口へ共有
  • 「断定」ではなく「調査中」「確認中」で伝える(誠実さが残る)

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